スケルトンリフォームに対する思い。
2013年 02月 25日
今回は、珍しく中古住宅リフォームのブログに登場です。
スケルトンリフォームでは、さまざまなことが発覚?します。
いままで気づかなかった事柄や気になっていたこともすべて露になります。

いいこと悪いことすべてを受け止めなければ成りません。
壊してみたら、土台が腐っていた、もしくは土台そのものが無かったなどという事は日常茶飯事なのです。
私どもにしてみたら、当たり前の事のようなものでも、お住まいに成られていたお客さんにしてみたらショックです。
私たちも、決して「どうせ壊すんだから」などという気持ちでは工事は決してしません。
住まいは、それぞれ事情と言うものがあるのです。
建てられた時代の背景もありますし、当時の予算もあるのです。
一概に建てた大工さんや設計者を攻めることなど出来ないのです。また、逆も然りですが、その場合は大いにお客様にはお伝えするようにしています。
50年や60年前では、材料も不足していた時代です、何とか材料を浮かして手手間をかけて乗り切った建物も多いのです。
今では、到底出来ないような、すばらしい仕事に出会うこともあります。
なるほどなぁと思いながら建てた大工さんに敬意を払い、お客様に報告し解体するのです。
長く住んでおられたお客様ほど、解体の場面には立ち会いたくないようです。
すっかりと取り払われてきれいになった建物を見たときに、初めて現実にリフォームをするのだという実感が伴うようです。
そんな、スケルトンリフォームに携わることが出来て我々は本当に幸せです。
一番大変な解体作業ですが、解体が終わりほぼ建物の全貌が露になったときに、初めてその建物と対峙するような気がするのです。
傾いていたり、腐っていたりしても、それが現実です。
現実を深く受け止め、対策を練っていくときにスケルトンリフォームならではのやりがいを感じるのです。
さて、今度のスケルトンリフォームでは、どんな問題や障害が現れるのでしょうか?
▲ by reform_house2 | 2013-02-25 20:51 | スケルトンリフォーム