着工中の木造住宅耐震リフォーム④
2011年 05月 05日
昨日に引き続き、着工中の木造住宅の耐震補強リフォームの様子をお伝えします。
こちらのお客様は、2階をおもな居住空間にされていますが、
1階には玄関と、6帖ほどの洋間がひとつあります。
その部分も、今回補強をさせて頂いております。
洋間に腰高窓が2つあります。
窓がある壁は、開口部があるので、地震の揺れのときに
建物を支える耐力壁として、カウントがされません。
住むことを考えると、お部屋には窓が多い方が、
明るくて嬉しいですけれど、
木造住宅の場合には、窓があまりにも多いのも、
耐震的にマイナスに働いてしまうそうです。
今回は、洋間の窓は、窓を残したまま
壁に現在より耐力をもたせるために、揺れを吸収
してくれるダンパーを取り付けました。
(↑土台と柱の接合部)
(↑梁と柱の接合部)
1つの腰高窓に、こちらの金物を4つ取り付けました。
開口部は耐力壁にカウントできないと言っても、
開口部をまったく作らないわけにいきませんし、
実際問題、閉じてしまえない箇所もありますので、
開口部を残したまま、壁に耐力をもたせられる金物が
いくつか研究・開発されています。
昨日のブログでご紹介しました、構造用合板での補強ほどの
強さはもたせられないのですが、それでも、無いよりはずっと
強くなります。
それぞれの箇所に、適切な金物を選んで、
計画をさせて頂きます。
耐震改修工事の様子をたまに見に来て下さっている
お客様の息子さんからも、
「壁には筋交いが入ってなかったようですね。。
いやー、本当に開けてみないとわからないものなのですね。」
というメールを頂きましたが、
予想をしていても、解体してみて
予想と異なるということが、実際に起こります。
こちらの壁は、筋かいは入っていないだろうと思っていましたが、
解体してみると、斜めに一本、入っていました。
これは、このままで良いのですが、端部に金物が付いていませんので
取り付けをしました。
耐震補強工事は、解体して、確認して、足りない部分を補い、
壁を閉じて、仕上げる、という作業を、1壁1壁行うという
とても地道な作業です。
大きな責任も伴います。
お客様の息子さんからのメールでは、
このようなお言葉も、頂戴しました。
「今日現場を見させて頂きましたが、工場と部屋の間に何本もの
柱が立っているのを見て、
今回本当にお願いして良かったなと早くも思ってしまいました(笑)」
信頼してお任せ頂いたお客様に、安心してお住まい頂ける
家にするため、明日も頑張ります♪
by reform_house2 | 2011-05-05 20:39 | 耐震